家へ帰ろう

日本を含む世界各国の国際映画祭で観客賞を受賞したロードムービー。アルゼンチンに住む88歳の仕立屋アブラハムは、施設に入れようとしている家族から逃れ、ポーランドへ向かう旅に出る。目的は、70年前にホロコーストから救ってくれた親友に自分が仕立てた「最後のスーツ」を渡すこと。旅の途中で出会う人たちは、アブラハムの力になろうと自然体で受け入れ、手助けをする。アブラハムは親友と再会できるのか、人生最後の旅に奇跡は訪れるのか…。監督は今作が長編2作目のパブロ・ソラルス。自身の祖父の家では「ポーランド」と言う言葉がタブーであった事から発想を得、自身のアイデンティティーを確認するために避けて通れないテーマを感動のロードムービーとして結実させた。主演はカルロス・サウラ監督の『タンゴ』で知られるミゲル・アンヘル・ソラ。60代でありながら、メイクによって88歳の魅力的な老人を演じた。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018の上映会場では、涙をこらえきれない観客が続出し、上映後、感極まった観客が監督への質問ができなくなる場面もあった。
[El ultimo traje/2017年/スペイン・アルゼンチン合作/93分/DCP]

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